田舎の中心で、暇をさけぶ
田舎暮らし。
この言葉を聞くと、都会に暮らしている方にとっては、
魅力的に聞こえる方もいると思います。
しかし、現実は残念ながら、全く違うんです…
田舎に暮らすことになったきっかけ
私は、品川区にあるIT企業で、4年間正社員生活を送りました。
その後、結婚を機に退職し、配偶者(転勤族)の勤務地である地方に移住することに。
人口は約50万人弱。
隣の市は観光業で有名ですが、移住先の市は特に特徴がないのが特徴。
公共交通機関はまともに機能していないので、一人一台が車を持つという車社会。
典型的な田舎です。
移住直前は、結婚するという高揚感があったことと同時に
都会の生活に疲れていたこともあり、「田舎でスローライフ♡楽しみ!!」
と希望に満ちあふれていましたが、今思うと軽率な選択でした。
田舎暮らしの理想と現実
移住後の数年については、別の機会に詳しく触れる予定ですが、まあ病みました。
人間って、暇だと病みます。
都内では当たり前のようにできていた趣味、娯楽が一気になくなる。
(中規模の駅ビル、ショッピングセンター、パチンコ店しかない)
働きづめだった正社員から、扶養内の非正規社員となり、人間関係が狭まる。
東京とは異なり、価値観や生き方の幅が狭く、息苦しい。人と人の距離感が狭い。
縁もゆかりもない土地であるため、友人もいない。
慣れない家事を頑張っても、特に報酬が出るわけではない。
持っているのは、膨大な時間だけ。
そうすると、人間余計なことを考えるため、病んでしまいました。
体重もこの頃に、8〜10kg増。
ストレスを夫に当たり散らして、新婚にも関わらず、夫婦仲も最悪でした。
人生でどんな選択をするかは、重要ではない。
自分がした選択を、正解にしていく努力が必要。
病んでいた当初は、
どうして結婚したのか?
正社員をあっさり辞めて、地方に来たのは軽率ではなかったか?
等々、考えていました。
しかし、だからといって、今の夫と結婚せずに都内で会社員を続けていたとして、
正解だったかどうか、それは誰にもわからないことです。
そもそも何が正解かということ自体、不明確だし、
一度選択した以上は、その選択を、意地でも正解にしていくしかないんです。
これは、私の尊敬するYouTuberの、てんちむさんが言っていた言葉で、
影響を受けています。
田舎に来てよかった
この環境を前向きに捉えることができてからは、人生は好転しました。
まず、ストレスで激太りしてしまった体型を変えるためにダイエットに挑戦。
見事、-10kgの減量に成功。現在(2020/7月)約1年間維持しています。
ダイエットの過程で筋トレにハマり、今となってはライフワークに。
トレーニングの素晴らしさに目覚め、
現在は、パーソナルトレーニングジムでスタッフとして働いています。
私は学生時代に最も苦手だった科目が体育だったので、
これは今まで、全く考えられなかったことです。
筋トレに関しては、別の記事でたくさん触れていく予定ですが、
都内でずっと会社員を続けていたとしたら、
間違いなくここまでハマることはなかったと断言できます。
田舎に来たからこそ、出会えたものなので、
自分の選択を正解にできたと思っています。
それでもやっぱり田舎は暇
お仕事を扶養内で収めていることもあり、
田舎の生活が暇であることに、変わりはありません。
都内で生活していると、通勤時間だけでも時間を取られるし、
家賃・生活費が高いため、必然的に長時間労働となることが多いですよね。
都内で働いていたときは、お金は多少あったけれども、時間がない。
人間らしい暮らしがしたい。という気持ちでいっぱいでしたが、
いざ田舎暮らしをしていると、暇を持て余す。
人間、ないものねだりとはこのことです。
田舎にある、本当の魅力
田舎の魅力って、何だと思いますか?
豊かな自然?家賃が安い?アウトドアを満喫できる?
これは各人によって異なると思いますが、
私は田舎の魅力とは、「何もないから、やりたいことに集中できる」ことだと考えています。
都会に住んでいると、良くも悪くも情報過多ですし、誘惑も多いです。
その結果、いつも時間に追われるような感覚となります。
田舎は何もないことにより、暇な時間が多くなるので
やりたいことをやるには、絶好の環境です。
人気のアーティストさんって、意外と地方中心だったりするんですよね。
シンガーソングライターの米津玄師さんは、徳島県出身。
人気グループのOfficial髭男dismの皆さんも、鳥取・島根県出身です。
地方にいたからこそ、創作活動に集中でき、
素晴らしい音楽性が育まれたのでは?などど思います。
私がこの集中できる環境を生かして、最も力を入れて取り組んでいるのは筋トレですが、
それに加えて、日々考えていることを発信して、
少しでも世界に良い影響を与えられたらいいなあと思い、当ブログを始めました。
どうぞよろしくお願い致します。