ウィズコロナ時代の幸せ
本記事を書いている2020/7/30、
東京都の新型コロナウイルスの感染者は367人と、過去最多を記録している。
全世界では、1700万人を突破したという。
このウィズコロナ時代の到来に伴い、人々の生活は大きく変わった。
私が特に変化したと感じるのは、「幸福」のあり方である。
多くの人は、「消費」することで幸福になれると考える。
例えば、お金を払って旅行へ行く、美味しいものを食べる、素敵な洋服やバッグなどを購入する、など。
しかしそれも、この状況下では、なかなか、ままならないと思う。
まず旅行。
国内旅行においては、gotoトラベルキャンペーンなどもあり、できないことはないだろう。
しかし、どこか室内に入るたびに検温などが実施されているだろうし、以前と同様に楽しむことはできないと思う。
インスタで「映え」な写真をアップすることも、気が進まないだろう。
海外旅行については、この先、何年も楽しむことができないと想像する。
続いて、グルメ。
マスクを外し、飛沫が飛ぶことを避けられない飲食店も、いまや気軽に楽しめる場所ではなくなった。
人を誘うときも、各人コロナに対する捉え方や、過敏具合にも差があるため、誘いづらい。
最後に、ショッピング。
洋服や装飾品などは、自分の好み以外に、どこかに遊びに行くことや他人目線を意識して、購入することが多い。
前述の、旅行や食事に行く機会が少なくなるということは、洋服や装飾品などを必要とする機会が減るということである。
また、どこに行ってもマスク着用のため、着飾ってもイマイチ決まらないので、おしゃれのやる気が出ないという声も多い。
マスクで隠れるので、口紅等の売上も落ちているという。
このように、お金を持っていても、楽しめる場所が激減しているのだ。
数々のイベントも中止になっているし、この状況では都会に住むメリットも小さくなる。
私は、都内での社会人経験を経て、現在は人口50万人前後の地方住まいである。
地方は、もともと娯楽施設や、イベントごとが少ないため、
そこまで生活スタイルには変化はないが、都会特有の楽しみを満喫していた人が、暇を持て余してしまうのは想像できる。
お金では「幸福」を買えなくなり、暇を持て余した人間は、どこに「幸福」を見い出すべきか。
それは「創造」であると考える。
具体的には、料理、工作、音楽、描画、執筆など、何かを生み出す行動である。
家の中でできる消費行動には限りがあるし、飽きが出てくる。
しかし、このような創造的な行為は、いくら追求しても終わるということがないので、
飽きることも少ないだろう。
世の中的に「陰キャ」と呼ばれる人々は、もともと家の中で過ごすことが多く、
コロナ前より創造的な活動をしている人が多いため、自粛中も特に問題なく過ごせたという。
このように、消費せず創造することによって楽しめる人、幸福を感じられる人が、
ウィズコロナ時代であっても楽しく生きられると思う。
筆者は、自粛で暇を持て余したことをきっかけに、当ブログを開設した。
また、幼少期に習っていたピアノを、ふと、もう一回弾いてみたくなり、電子ピアノを購入。
しかし、みんな考えることは同じで、楽器類は軒並み在庫切れ。
購入したピアノは、到着まで約1ヶ月かかるらしい。
暇を持て余すと、人はやはり創造的になるようである。