彩りサプリ

人生に、彩りを。

「お金」のためだけに働けない

何のために働くのか

あなたは、仕事を何のためにしていますか?

おそらく、お金のためだよ!という人が多くいると思います。

もちろん、お金は生きていく上で欠かせないものなので、

根底はそうだと思います。

しかし、100%お金のためだけなのでしょうか?

宝くじが当たったら、すぐに今の仕事は辞めますか?

 

働きたくない

以前の私は、本当に働くことが嫌いでした。

お金のために仕方なく働いている、という意識が強かったと思います。

時を遡って、学生時代のバイトのときから、その意識はありました。

バイトに行く前は、いつも憂鬱な気分でいっぱい。

行ってからも、やることはやりながらも、早く終わらないかな〜という気持ちでいっぱい。

新卒で就職した会社でも同様です。

さらに、バイトとは異なり週5日、朝早くから、夜遅くまで勤務していたため、

人生の大半が憂鬱な気分でした。

金曜の夜はテンションが最高だけれど、日曜の昼も過ぎるとテンションはガタ落ち。

日曜の夜は、月曜が来るのが嫌すぎて、つい夜ふかししてしまうという有様。

自分でその理由を分析したところ、「仕事はお金のため」という固定概念が

強かったことと、「仕事が楽しい」という感情が理解できなかったことです。

 

本当は仕事を楽しみたい

とは言え、そんな私でも、「仕事が楽しい」という人への憧れがありました。

人生で、仕事が占める時間って、とても大きいですよね。

その時間が楽しいとしたら、人生の大部分が楽しいということになる。

そうしたら、毎日ずっと楽しいなんて最高じゃないか、そう思ったんです。

 あと、シンプルに

やりたいことをやって、その成果としてお金がついてくる

って素敵だし、やりたいことをやってる人って、輝いているんですよね。

素直に羨ましかった気持ちもあります。

 

やりたいことが見つからない

「好きなことを仕事に」は素敵な響きを持っていると思いますが、

なかなか、好きなこと・やりたいことが明確な人はいないのではないでしょうか?

いたとしたら、もうやっていて、輝いている側の人間ですよね。

私は幼少期からこれといって、やりたいことも見つからなければ、

好きなことも、仕事にするほどではなく。

少し検討したこともあったかもしれないんですけど、

「お金が…」「現実味ないよね」とできない理由を探していた気がします。

 

早く帰りたい

結婚して非正規社員になってからも、いきなりその価値観は変わりません。

働きたくないけど、自分の小遣いのために、渋々始めました。

やりたいことがないので、業務内容もそこまでこだわらず、

時給重視で、インフラ関係のコールセンターを選びました。

平均賃金+約¥200の高時給。

ここでも、お金があれば頑張れると思ったからです。

しかし、ここでも私は頑張れません。

幸いにも、業務内容が自分に合っていて、仕事は問題なくこなせていたので、

なんとか日々やり過ごせてはいたのですが、

実際は行く度に、「早く終わらないかな…」の繰り返し。

何度も転職を考えましたが、ふと思ったんです。

「私は、この仕事が好きなのではない。

結局、働くことそのものが嫌いなのであれば、

仕事を変えても意味がない。」

結局お金のために、やるしかないと言い聞かせて、

後ろ向きに仕事をこなす日々が続きます。

 

転機

後ろ向きに仕事をこなしながらも、なんとかして苦痛を軽減したいと

もがく日々は続きます。

「仕事 楽しむ方法」「仕事 楽しくない」などで、延々とネット検索。

中身の薄い記事を何時間も読み続けるけれど、状況は変わらない。

有名な書籍もたくさん読みました。

仕事は楽しいかね?

「夢をかなえるゾウ」などなど。

それでも、全く状況は変わりません。

こんなに思案しても仕事を楽しめないということは、

仕事を楽しめる人は、きっと優秀な人で、

社会的地位が高く、高度な仕事をしている人だけじゃないか。

私のような、学も資格もなく、

誰でもできる非正規の仕事では楽しめない。

そう考えていた時期もあります。

そんなある日のこと、仕事に慣れすぎて、退屈を持て余していた私は、

ふと、今日は何かテーマを決めてやってみよう。そう思い立ちます。

私は、現状をどうにかしたいという気持ちは人一倍強いため、

仕事を通して、自分のウィークポイントを改善できたら効率的と考えたのです。

電話の仕事をしている割には、あまり話すのが得意ではないと思ったので、

そこを強化してみることにしました。

ハキハキと発声する。トーンを挙げて喋る。

間合いを区切りながら、お客様の様子をうかがう。

これら、全て自分のためという自己本位的な理由ではありますが、

このような取り組み方をすると、なんとお客様からの感謝の声が増えたのです。

今までは、たまには感謝されることもあるけど、

基本は感謝されない、あるいは激怒される、ということもたまにありました。

怒っているお客様は、最初から怒っていることもありますが、

話中に怒り始める方もいらっしゃいます。

当時は、あれ?機嫌が悪いのかな?等々、都合よく解釈していましたが、

私の方に原因があったようです。

そして、不思議と感謝の声を聞くと、嬉しい・楽しい!という気分になっている

自分にも気づきました。

それからは、マニュアル通りの仕事ではありますが、

自分なりに伝え方に創意工夫を凝らすようになり、

お客様からの感謝の声が、一番のやりがいとなっています。

最近は、激怒されるお客様はほとんどいらっしゃいません。

 

仕事の「楽しさ」とは

今回の例で、私の仕事観が、「人に感謝されると楽しい」というものだと

始めて気づきました。

その「楽しい」は娯楽を受け身で享受するだけでは得られないし、

仕事はお金のため(間違ってはいません)という固定観念があったため

ずっと気づけませんでした。

新卒で入った会社は、大企業で業務が細分化されていること、

またIT業界という特性上、動いて当たり前、

動かなければ文句を言われるという世界だったので、

感謝される機会がそんなになかったんですよね。

本来「仕事」とは、「人の役に立つこと」だと今は考えています。

その結果として、報酬がいただけるのです。

「人の役に立つ」という喜びは、実際感謝されないと、

なかなか気づけないと思います。

もちろん、お金をたくさん稼ぐということに喜びを見出す人も、いるでしょう。

それはそれで、否定しませんが、

意外とお金のためだけに頑張れる人は、少ないのではないでしょうか。

子供の頃に、勉強しないといい会社に入れない、

いい会社に入れないと、たくさんお金を稼げないと言われても、

なかなかそれでやる気に火がつく人はいないでしょう。

また、富や権力は、追い求めても上には上がいます。

しかし、感謝される喜び、自分の能力で人の役に立っているという実感は、

誰かと比べるものではないので、幸福度も高まります。

 

あなたは、仕事に「お金」以外に何を求めていますか?

意外と、自分でも気づいていない理由があるかもしれません。